ものづくりが好きで、自分の手で何かを創り出す仕事に就きたい。そんな想いから外構の仕事に興味を持ったとき、やりがいや仕事内容と同時に、どうしても気になってくるのが「給料」のことではないでしょうか。
「未経験から始めて、生活していけるだけの収入は得られるのだろうか」「将来的に、家族を養えるくらいまで昇給は可能なのか」。仕事への情熱と同じくらい、生活の基盤となるお金のことは、誰もが真剣に考える大切な問題です。しかし、いざ調べてみても、給料に関する情報は断片的で、はっきりとしたイメージが掴みにくいのが現実かもしれません。
どんなに魅力的な仕事であっても、経済的な見通しが立たなければ、安心して一歩を踏み出すことはできません。その不安な気持ちは、とても自然なことです。
そこでこの記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するために、外構職人の給料のリアルな相場から、どうすれば収入を上げていけるのかという具体的な道筋まで、業界の専門家として、誠実に、そして本音でお話ししていきたいと思います。あなたのキャリアプランを考える上で、確かな判断材料となる情報をお届けします。
まずは現実を知ろう。未経験から親方までの給料の目安
外構職人の給料は、本人の技術レベルや経験、そして働く地域や会社の規模によって変わってきます。そのため、ここでご紹介するのはあくまで一般的な目安ですが、キャリアを考える上での大切な指標となるはずです。多くの会社で採用されている、働いた日数に応じて給料が変わる「日給月給制」を念頭に置きながら、具体的な数字を見ていきましょう。
スタートライン:見習い・未経験(1~3年目)
未経験からこの世界に飛び込んだ場合、最初の数年間は、仕事を覚えることが最優先の「投資期間」となります。この時期の給料は、日給で1万円〜1万3,000円ほど、年収に換算すると280万円〜400万円あたりがひとつの目安となるでしょう。最初は先輩の手伝いや簡単な作業から始め、少しずつ道具の名前や仕事の流れを覚えていきます。この期間にどれだけ真摯に仕事と向き合い、技術を吸収できるかが、のちの収入を大きく左右します。
中核を担う:中堅職人(3~10年目)
3年ほど経験を積むと、一通りの作業を一人でこなせるようになり、現場の戦力として認められるようになります。この段階になると給料も着実に上がり、日給で1万3,000円〜1万8,000円、年収では400万円〜600万円ほどが視野に入ってきます。任される仕事の責任も大きくなりますが、それに見合った収入を得られるようになり、職人としての面白さや手応えを最も感じられる時期かもしれません。安定した収入基盤を築き、将来のキャリアを考える上でも重要な段階です。
高みを目指す:ベテラン・親方クラス(10年目~)
10年以上の経験を積み、高い技術力と豊富な知識を身につけたベテラン職人や、現場全体を仕切る親方クラスになると、その収入はさらに上のステージへと上がります。年収600万円以上を得ることも珍しくなく、個人の能力や実績によっては、それ以上を目指すことも十分に可能です。日給も2万円を超えるケースが出てきます。このレベルになると、ただ作業がうまいだけでなく、お客様との折衝や後進の指導といった、付加価値の高い役割も担うようになり、そのすべてが収入に反映されていきます。
なぜ給料に差がつくのか?あなたの市場価値を高める4つのポイント
外構職人の給料は、年齢と共に自動的に上がっていく年功序列の世界とは少し違います。自分の努力や工夫次第で、収入を大きく伸ばしていくことが可能な、実力主義の世界です。では、具体的にどのような要素が評価され、給料に差が生まれるのでしょうか。ここでは、あなたの「市場価値」を高めるための4つの重要なポイントを解説します。
「経験」という名の信頼
給料を左右する最も基本的な要素は、やはり経験年数です。長く現場に携わっている職人は、様々な状況に対応できる「引き出し」の数が違います。予期せぬトラブルが発生したときの対応力や、効率的な作業の段取りを組む能力は、一朝一夕では身につきません。この経験に裏打ちされた安定感と仕事の質の高さが、会社やお客様からの「信頼」に繋がり、結果として給与や任される仕事の単価に反映されていくのです。
「技術」の幅と深さ
外構工事には、土工事、ブロック工事、左官工事、金物工事など、多岐にわたる技術が求められます。これらの幅広い作業を一人でこなせる「多能工(たのうこう)」と呼ばれる職人は、どんな現場でも重宝され、その価値は高く評価されます。一方で、「このタイル貼りの美しさは誰にも負けない」「曲線の仕上げなら任せてほしい」といった、特定の分野を深く極めた専門性も、強力な武器になります。技術の「幅」と「深さ」、この両方を意識することが収入アップの鍵です。
「資格」という客観的な証明
自分の技術や知識を、客観的な形で証明してくれるのが資格です。例えば、工事全体の安全や品質を管理できることを示す「土木施工管理技士」や、お客様に専門的なプランを提案できることを示す「エクステリアプランナー」といった国家資格や民間資格。これらを取得すると、会社から資格手当が支給される場合があります。それだけでなく、会社として請け負える仕事の幅が広がったり、公共工事の入札で有利になったりと、会社への貢献度が高まるため、昇進や昇給の大きな後押しとなるのです。
「リーダーシップ」という新たな価値
一人の職人として優れた技術を持つだけでなく、現場全体を見渡し、チームをまとめ、後輩を指導する能力も、収入を大きく左右する要素です。優れたリーダーがいる現場は、安全で、効率が良く、そして品質も高くなります。このようなリーダーシップを発揮できる人材は、会社にとって非常に貴重な存在です。プレイヤーとしてのスキルに加えて、マネジメント能力を身につけることで、役職手当がつくなど、あなたの価値はさらに高まり、収入も飛躍的に向上していくでしょう。
10年後の自分は?外構職人の給料の将来性と独立の可能性
目先の給料だけでなく、この先10年、20年と、この仕事で安定した生活を送り、キャリアを築いていけるのか。それは、将来を考える上で非常に大切な視点です。結論から言えば、外構職人の仕事は、確かな将来性と大きな可能性を秘めています。
景気に左右されにくい、安定した需要
人々が家に住み続ける限り、「住まい」に関する需要がなくなることはありません。新しい家が建てられれば新築の外構工事が生まれますし、年月が経てば「駐車場を広くしたい」「庭をリフォームしたい」といった改修の需要も必ず出てきます。
もちろん、経済全体の波に多少の影響を受けることはありますが、私たちの生活に密着した仕事であるため、他の業界に比べて景気の影響を受けにくい安定した業界といえます。流行り廃りが少なく、一度身につけた技術が陳腐化しにくいのも、この仕事の大きな強みです。
スキルを磨けば「生涯現役」も可能
外構職人の仕事は、自分の身体が資本ではありますが、年齢を重ねたら終わり、というわけではありません。むしろ、豊富な経験と知識は、年齢と共に大きな武器となります。
体力が求められる第一線の作業から、徐々に現場の管理や後進の指導、お客様へのアドバイザーといった役割にシフトしていくことも可能です。円熟した職人の判断力や目利きは、若い職人にはない価値を持っています。本人の意欲と健康さえあれば、定年という概念に縛られず、長く社会に貢献しながら収入を得続けることができる「生涯現役」を目指せる仕事なのです。
年収1,000万円も夢じゃない「独立開業」という道
そして、外構職人のキャリアにおける大きな夢のひとつが「独立開業」です。会社に所属して経験とスキル、そしてお客様からの信頼を十分に蓄えたのち、自らが経営者となって自分の会社を立ち上げる。それは、決して簡単な道のりではありませんが、成功すれば収入を飛躍的に伸ばせる可能性があります。
自分の頑張りがダイレクトに収入に反映され、理想とする仕事をとことん追求できる。その先には、年収1000万円を超えるような世界も、決して夢物語ではありません。独立という大きな目標があるからこそ、日々の仕事にもより一層、熱意を持って取り組める。そんな希望に満ちた未来を描けるのも、この仕事の大きな魅力です。
【会社選びの視点】「どんな仕事をするか」が、あなたの収入を決める
同じ外構職人でも、働く会社によって給料や昇給のペースは大きく異なります。その違いは、どこから生まれるのでしょうか。実は、「その会社が、どのような仕事を手掛けているか」が、職人の収入を左右する非常に重要な要素となっています。
「付加価値の高い仕事」が、高い給与の源泉になる
例えば、規格化されたブロックをただ並べるだけの工事と、お客様の要望を細かくヒアリングし、デザインから起こすオーダーメイドの工事とでは、仕事の単価(受注額)が大きく異なります。後者のような、デザイン性や創造性が求められる仕事は「付加価値が高い」仕事といえます。
私たち湘技建がこだわっているのは、まさにこの「付加価値の高い仕事」です。お客様一人ひとりの想いを形にするオンリーワンの空間づくりは、会社の利益率を高めることに繋がります。そして、その生み出された利益が、職人たちの高い給与の源泉となるのです。つまり、どのような仕事に携わるかが、あなたの収入ポテンシャルを決めるといっても過言ではありません。
職人の技術が、会社の「顔」になる環境
付加価値の高い、デザイン性に富んだ仕事を手掛ける会社にとって、職人は単なる「作業員」ではありません。設計デザイナーが描いた理想の空間を、現実世界に生み出すことのできる、かけがえのないパートナーであり、会社の評判を左右する「顔」となる存在です。
優れた技術を持つ職人がいるからこそ、会社は他社には真似のできない、難しい仕事にも挑戦できます。だからこそ、会社は職人の技術を正当に評価し、その成長のために投資を惜しみません。職人を大切にする文化がある会社では、やりがいと高い報酬という、好循環が生まれます。給料の額面だけでなく、その会社が職人の価値をどれだけ大切にしているか。その視点を持つことが、豊かなキャリアを築くための会社選びに繋がります。
私たちがどのような価値を大切にし、それをどのように形にしているか。ぜひ、実際の仕事の数々をご覧ください。
https://www.nagisagikenn.jp/works
結論:外構の仕事の給料は、あなたの「価値」が反映される鏡である
ここまで、外構職人の給料について、様々な角度から解説してきました。未経験からのスタートライン、経験と共に上がっていく収入の階段、そして独立という大きな夢。そのすべてに共通しているのは、この仕事の給料が、あなたの提供した「価値」を映し出す鏡のようなものである、ということです。
それは、単に汗を流した時間の長さだけで決まるものではありません。あなたがどれだけ真剣に技術を磨いたか。どれだけお客様の想いに寄り添おうと努力したか。そして、その結果として、どれだけ人の心を動かし、喜びや満足を生み出せたか。そのすべてが、正当な評価としてあなたに還ってくる、非常にフェアで夢のある世界なのです。
私たちが常に目指している**「お客様の想いをカタチにする」**という仕事は、まさにこの「価値」を創造するプロセスそのものです。お客様の笑顔のために、自分の持つ最高の技術と知恵を注ぎ込む。その働き方を追求することが、職人としての誇りを育み、結果として経済的な豊かさにも繋がっていくと、私たちは確信しています。
もしあなたが、自分の手で価値を生み出し、誰かを笑顔にすることで正当な対価を得たいと考えるなら、外構職人はその想いを叶えられる、最高の仕事のひとつかもしれません。

